ずーむ、ずーむ

ここ数日、数名の有志のご協力を得て、オンライン合唱レッスンに使う、Zoomというアプリの種々の可能性を探りました。

マンツーマンならSkypeの方がスムーズかもしれません。

合唱は、グループレッスンなので、複数人が同時に集える方法としては今はZoomかな~と思っています。

会議用のシステムですので、「合唱」とか「音楽」にがっちり適したものとはいいがたいですが、使いようで大いに役に立ちそうです。

既にZoomでオンライン活動に切り替えた方々のレポートなど拝見し、

また各種音楽教室のリモートレッスンの解説なども参考にさせていただきながら、

私なりに、出来ないことに固執せず、使える機能でできることの整理を重ねています。

お陰様で。

ビデオ通話を通じて、レッスンをする側、受ける側、双方がどういうふるまいをすればよいか、オンラインで得た知識、情報を、脳に定着させ体に落とし込むためにオフラインをどう使うとよいか、が見えてきました。

おおよそ、道具の使い勝手がわかったので、ここから先は、私の指導材料の引き出しとバランス感覚がものをいいます。

うおおお、試されてる~~~(笑)。

従来の合唱指導のようにいかないのはわかっています。

わかっていても、何かで代用しようと思うとき、「固定観念」が、まー、邪魔すること(笑)。

大事なのは道具ではなく、私の意識改革だと思うことしきりです。

料理をイメージしてみました。

材料を切って、いざ、というときに、調味料の一つが切れていると気が付く(…ことが本当によくあります)。

それでは完成しないので、「やーめた」とはいきませんね(笑)。

他の調味料で代用できないか、あるいは刻んだ材料を使える別のメニューはないか、試行錯誤すると思います。

材料を切り出す前に思い描いた完成形とは異なっても、とにかく完成させると思うんです。

(欠けた調味料を買いに走ればそれまでですが、それをしないで済ませたい性分です…笑)

今の状況はそれに少し似ていると思っていて。

従来の合唱活動のスタイルにこだわるなら、今はひたすら寝て待つことになります。

作りかけの料理と違って、別に捨てる材料が出るわけではないので、それはそれでよしなんです。

むしろ、何もしないのがスタンダードかもしれません。

でももし、ほかの方法で、従来のゴールとは違っても、何か、形にできるものがあるなら、やってみるのも楽しかろうと。

従来の合唱活動スタイル、指導の定番、を一度忘れて(笑)、新しいスタイルを編み出せたら、そこに至る試行錯誤の過程も相まって、リアルでの合唱活動再開時に、ものすごく内容が洗練されている予感がするのです。

無料音源動画があったり、音取りCDがついた楽譜が販売される昨今。

指導に携わる自分が、実際には音取りのためのただの道具の一つだった、なんてことがないように(笑)。

手持ちの道具がなんであれ、レッスンでは、しっかり音楽をしますよぅ。

ちなみに、声や音を出すことだけが音楽することだと思っている人が意外に多いんですよね。

楽譜を見直し、言葉の意味をかみしめ、読み込み、その言葉、その曲の生まれた背景、文化、思想を知ること。

楽器(歌う体)の構造や働きを知り、そのメンテナンスをすること、などなど。

声や音にする手前にできること(やるべきこと)、たくさんあるのです。

氷山

むしろ、その、音に出さない、目に見えない部分をどう培っているかの方が大事。

というわけで。

私も今日また新しいZoomによる音楽講座に参加してみます。

3月から受講しているオンラインレッスンとは別の先生、異なるアプローチの、発声のための学びです。うふふ。楽しみ。

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