消えた2月

(このタイトルから8月を連想した方、合唱仲間ですね)

2023年は「1月の翌月は3月」という認識のヤギです。こんにちは。

この間新年のご挨拶をしたと思ったのですが、もう3月4日ですよ。2月は一体どこに消えたのでしょう。

この2か月を振り返ってみると、1月末締切りの院の課題があることを承知で、学ぶ時間の制約を覚悟して臨んだ1月19日・20日のDouglas Bostock International Conducting Seminar TOKYOが大変良い経験になりました。

予想通りストラヴィンスキーで撃沈した私を、モーツァルトが救ってくれました(笑)。

合唱好きが高じて指揮の勉強をしていますが、「歌」「人の声」を含まない音楽に包まれることを、このセミナーを通じて、合唱と同じくらいの熱量で楽しい、面白いと思えました。言葉がないことが不安だった解釈も、言葉がないからこそ立ち上る意味の豊かさや奥行きを、以前より感じられるようになったかなと思った次第。

心が踊る体験や震える体験は多いですが、魂が抜けたのは久々かもしれません(笑)。会が終わってからの魂の抜け方が半端なく、関東での移動だけではなく、仙台に戻ってからも、生活圏の公共交通機関を乗り間違えたり、エレベーターで別世界に到着したりと、いろいろやらかしました。それでも、音楽に満たされた感がいっぱいで、あきらめないで取り組んでよかったと思う出来事でした。

その後は怒涛の課題締切りラッシュ。提出後にもいろいろ作業があることを学びましたよ、大学院。

2月が一瞬で消え去りました。

(一応)社会人としての「音楽活動」と大学院に籍を置く「学生」の二足の草鞋を履いた1年も、もうすぐ終わり、来月2年目に入ろうとしています。特にこの2~3か月が「時間の自転車操業」を痛感したので、2年目はもっと計画的にやりくりしたいで~す。

それでも、1年前は気づきもしなかったことに意識を向けられるようになって、新しい世界に身を置くことで自分の音楽観も大きく変化したように思われて、よい1年間だったのだろうと絶賛振り返り中です。

久々にブログを書くほど、ゆとりができたのか、と言えばそんなことはなく(笑)。

これは試験勉強を始める前に部屋掃除が始まるのに近い行動です(笑)。うおおお。

いろいろ、まぁ、忙しいと言えば忙しいですが、今年は今まで以上に音楽も追求したいですね。

リアル18歳の時に出会って以来、いつかは取り組みたいと思っていた名曲、フォーレ「レクイエム」に、今年はいよいよ向き合いますよ。出だしの数小節で魂を抜かれる、ペルゴレージ「スタバト・マーテル」とセットという、お腹いっぱいプログラムの予定です。

気持ちは永遠の18歳ですが、器である肉体がちゃんとリアルに年を重ねていますのでね。現世にいる間にやりたいことをやろうと思う今日この頃です。詳細は後日ご案内しますね。

左は指揮セミナーの修了証。右はフォーレレクイエムのスコア。フォーレは諸々の兼ね合いでまだ版を検討中です。が、ラター版は音符が小さくて、永遠の18歳のお目目にはつらい…。
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