春の移動Do

地下のひんやりルームで迎えた春の移動Do。

まずは第Ⅰ~第Ⅲ旋法まで、

アンティフォナ→詩編→アンティフォナの流れをちょろりと歌ってみました。

皆で即興で旋律を作りつつ、アンティフォナと詩編唱の関係を体感。

今回の移動Doで特筆すべきは、フォーブルドン!

定旋律の完全4度、6度下でハーモニーを奏でる方法です。

沢山歌いました。

とてもよく響きあい、気持ちがいいです。

パレストリーナの50~60年前の流行だそうで、のちの時代では、悲しげな旋律で時々顔を出したとか。

音を組み立てる際、上のパートを歌うのに必死で、6度下のパートで何が起こっていたのか、がちょっとつかみきれなかったのが残念。

もう一つ、私が心躍ったのは、即興の5度上のカノン!!楽しー!

先行パートを聞きながら、ワンテンポ遅れて5度上で同じ旋律を歌っていきます。

ちょっと勇気がでなくて、先行パートをやってみなかったのですが、カノンになるように即興で旋律を作る技はぜひ覚えたい。次回再度お願いしてみようと思います。

最後にパレストリーナのSicut Cervusを、4声で歌ってみました。

この曲は有名ですから、よく聴きましたし、ちょろっと歌ったりもしましたが。

中世の移動Doで歌うことで、各パートの旋律がより際立って、生き生きとした色彩を帯びてきたようです。

音楽で、詩の持つ世界をドラマとして表現しているのですねー。

中世の人の、旋律やハーモニーの感覚をじわりじわりと身につけながら、

当時の人たちの繰り広げた音楽世界や宇宙を追体験するような、ちょっと不思議でとても魅力的な時間です。

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