音楽と共に…
私、合唱が好きで、合唱を通じて色々なことを学んでまいりました。
一番大きな学びは、合唱を通じて音楽を知り、音楽を通じて、心豊かに生きることを意識しだしたことではないか、と思うのです。
合唱に携わって四半世紀以上経って、合唱という世界から次の扉、次の世界が見え隠れする昨今です。
時に、私が抱く「合唱はこうあるべきもの」という概念が、生きた音楽を邪魔することがある、ということに気づきました。
私のもとに集う、合唱未経験者(でも人生の大先輩)の皆さんから「音楽とは」「音楽と共に生きるとは」を学ぶ機会が非常に多いのです。
体を鍛え、心を鍛え、つらい練習に耐え、苦しみぬいた先に、「達成感」や「栄光」があると信じていくのも一つの在り方だと思います。
私自身が、そう信じて過ごしてきた時期があります。
ヤギ、ガツガツ時代。
でも~、最近~、年を取ったので~(笑)。
体をいたわり、心をいたわり、心身を健全にし、どの瞬間もいきた音楽を楽しむことに変化(笑)。
ひたすら時間をかけて繰り返し繰り返し体に叩き込むことより。
やるときはやる!やらないときはやらない!で、集中力を高め、頭で考え、心に響くような練習がしたい。
時間は有限だもの、喜び体験を、いつ終わるかわからない苦しみ終了後までなんて、とっておけない(笑)。
向き合う音楽そのもの、練習の瞬間瞬間から、喜びや達成感、感動を感じ取りたいの。
お陰様で(?)色々あって、体や心が思うようにいかない時だってあります。
でも、できない「9」を嘆くより、できる「1」を大いに喜べばいいのだと思います。
「当たり前」を「有り難い」に変え、小さなことすべてに大きく感動して。
「1」を「100」の喜びに変えてしまえばいい(桁が合わない…笑)。
人生がお得に過ごせる気がするううう。
音楽と触れることで、心身が豊かになって、生きることが煌めけばいいなぁといつも思います。
音楽とより深く知り合うために、耳や声、知性や心を研ぎ澄ます。
研ぎ澄まされた心は、種々の音楽の魅力に気づけるようになることはもちろん、日常の何気ないところから「喜び」「幸せ」をも発見できる、素晴しいアンテナを持つと思います。
一人で過ごす時間も、皆と過ごす時間も、音楽に包まれる時間も、音楽から離れる時間も、遠くから音楽を想う時間も、大事にしていきたい。
音楽という素晴しい芸術と、付かず離れず、一生ともに過ごし、生きることを豊かにしていきたいのです。
皆さんが、合唱活動を通じて音楽と人生を楽しめるよう、まずは、自分モルモットのヤギが率先して楽しんで行こうと思いますヨ(笑)。
そしてもう一つ大事なことは。
音楽と寄り添っていく方法は決して一つではないということです。
10人いれば、10通りの方法があってよいと思います。
まず耳を傾けるべきは、自分の心の声。
どうあるべきかより、どうしたいのか、どうなりたいのか。
ご自分のスタンス、進む速さや方法を考えて、実践していければよいと思います。
そのことがかえって、色彩感のある豊かな音楽と生き方に結びつくとも思いますので。
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