充電Days (3)

福井での全国大会に参加しようと思ったきっかけは、実は2日目のこの講座にありました。

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コダーイ中上級講座講師で来日なさったマールタ先生のご主人がヴァイオリンの先生とのことで、急遽、開催されることになったヴァイオリン講座。

ところで。

私がコダーイの理念による音楽教育に出会ったきっかけは、「合唱指導」を通じてでした。

そして、最近思うのですよね。

合唱指導で用いる指導法やその理念は「音楽基礎教育」に立脚した、音楽世界への入り口でありたい。と。

音楽の基礎ってなんだ?というのは、人によってまちまちで。

私自身は、小学校から大学まで一般科目としての音楽の授業を受けていながら、さらに、中学から社会人まで合唱を続けていながら、音楽の基礎が全くない状態で、ハンガリーで初めて音楽基礎教育をゼロから学ぶことになりました。

私の中でも基礎のくくりは今だ謎で、いまだに基礎を培っているようにも思います。

それと同時に、基礎は一体、どこに向かって伸びているのか、音楽教育の行き先を知りたい。

自分モルモットとして、種々の楽器を学んでいることもあり。

コダーイの理念に基づく教授法で「器楽演奏を学ぶこと」をどうしても見てみたかったのです。

講座は、先生の子供たちへのレッスンを通じて指導法を学ぶというもので、本当に素晴らしい時間でした。

音楽と楽器を好きになるような楽しい工夫がたくさん施され、同時に将来必要になるであろう、音色に対するイマジネーションの「種」も豊か。

日本での子供用のヴァイオリン教材を入手していませんので比較は全くできませんが。

この講座でちらりと紹介された教材は、ぜひとも入手しようと思っていて。

講座での種々の指導方法は、心に深く刻まれましたので、教材を参考にしつつ、よちよちな弦楽器奏者としての自分を育ててみたいと思っています。

広く浅くではありますがいろいろな楽器習得を通じて、根底に共通に流れるものを感じます。

その根底に共通に流れているものが「基礎」と呼べるものではないかと思うのです。

福井に戻って(笑)。

大会2日目は、締めに各分科会の発表もありました。

ハンガリー人の先生のご指導で歌う「こきりこ」はかえって味わい深く。

ペンなどを使って、「こきりこ」を叩く動作もやってみました。

結局体得までは至らず(笑)。

つくづく、自分のリズム感のなさを痛感(笑)。

イギリス民謡や、コダーイ、バルトークの曲なども発表しました。

勉強になりましたし、何より楽しかった!!!

分科会で歌った曲たちは、仙台に戻ってからしばらくも、脳内再生が続いてしまい。

一人になると勝手に口をついて出てくるので、出先のトイレで歌ってしまったり、変人度が増して、ちょっと大変でした(笑)。

それにしても。

「全国大会」と銘打たれたこの会は、本当に日本全国から、音楽教育に携わる方々が集まっていて、同志の多さに感激しましたし。

皆で合唱をするといきなりきれいにハモれるという、音楽教育マニア(オタク?)としても、合唱マニアとしてもたまらない機会になりました。

いろ~んな意味で、フル充電できた旅でした。

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