ことば

私が、日本語や日本の歌に、ものすごく魅力を感じたのは、ハンガリーに行ってからです。

それまで、どちらかというと、外国の歌や文化に憧れを持っていました。

将来の合唱指導に役立つように…と、留学先のヴォイス・レッスンでは、複数言語の歌で指導を受けました。

イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語、ハンガリー語。

ほかの日本人の学生さんたちが、日本歌曲でもレッスンを受けていたので、私も~。と言ったら、見事に却下…。

フランス語の歌では、あまりにも、へたくそすぎて、先生を怒らせ、さじを投げられるという経験もさせていただきました(涙)。

母国語の楽さ、という意味で日本語はもちろん魅力的ですが~(笑)。

言葉のもつ、広さ…というか、一つの単語の持つ世界観が好き。

あくまでも感覚的なものですが。

同時に。

日本語は、かえって当たり前すぎて難しい。

私の場合、外国語は、発音するために、まず発音記号を調べますが。

日本国福島県出身の私は、日本語を正しく発音するために、まずアクセントを調べなければなりません(笑)。

ふぐしまべんはぁ~、ひょうじゅんごど、ちがってなぃ、こどばのアクセントがほどんとねんだぞぃ。

とぐにぃ、うぢのまぢはぁ、ものすご~ぐ、いながでなぃ、ふぐしましども、なまりがちがうんだぞぃ。

だがら、なんにもしねで、ただうだうど、うだもなまったひびぎになっから、きをつけねどだめなんだぞぃ。

(日本語訳)

福島弁は、標準語と違って、言葉のアクセントがほとんどありません。

特に、私の町は、ものすごく田舎で、福島市とも訛が違うんです。

だから、何もしないで、ただ歌うと、歌もなまった響きになるので、気を付けないとダメなんです。

…です。

だから、アクセント辞典が手放せません…。

濁点の有無や(笑)、有声・無声子音、言葉のニュアンスと母音の響き、「N」なのか「NG」なのか「M」なのかなどはもちろんのこと。

詩のアクセントに沿ってのメロディなのかとか、「当たり前」のことを改めて検証することが多いです。

外国語の習得を目指す理由は、いろんな合唱曲に触れる機会に役立つことや今まで出会った合唱指揮者の先生や友人たちが複数言語で意思の疎通ができてウラヤマシイと思ったことなど、たくさんあります。

音楽は国境を越えるけど、扱える言葉が多ければ、人とも曲ともより親密になれるように思います。

語学としては、まだまだ全部赤ちゃん(というか生まれる前…)ですけど、「学ぶこと」を通じて、音楽や仕事面でのヒントを得ることも多々あります。

同時に、日本語はやっぱり素晴らしいと感じるし、「当たり前」を覆えすきっかけをくれます。

新たな気持ちで、母国語と向き合えるってすごくうれしい☆

言葉の美しさを深く味わい、表現したいという欲が出てきます。

歌の色彩感は、「色彩感を出そう」と思うことでなく。

五感をフル稼働して、いろんな角度から、歌と向き合うことで、引き出され、自然と生まれるもの…と思います。

だって、言葉自体が、もともと色彩豊かなんですもの。

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