心の目

昨日は4月1日。イースター(復活祭)でしたね。

私も、昨年暮れからの引きこもりからの復活を目指して、久々に合唱指揮のレッスンを受けに神奈川まで出かけてまいりました。

日本公演でハンガリーから来日中のプロムジカ女声合唱団を指揮して、サボー先生のレッスンを受ける、という、贅沢なマスタークラスがあったのです。

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受講生は8名(だった気がする)。

一人20分くらいずつレッスンを受けることができました。

お互いのレッスンを見られるのも本当によい勉強になりますし、レッスンを受ける前は死ぬほど緊張しますので(笑)、受講生同士連帯感も生まれたような気がします。

プロムジカのレパートリーから選んでレッスンを受けたのですが。

合唱団の皆さんは全曲暗譜で歌うので、指揮をしっかり読んで、指揮者の動きに機敏に反応します。

本当に指揮者の心身の動きがそのまま音になるんですよ。オソロシイ。

でも、とてもとても素晴らしい音楽体験の連続でした。

レッスンというのは、テクニックを教授していただく時間でもあるけれど、先生の優れた音楽とそれを形作っている知識や経験に触れる時間であることの方が大きいと思いました。自分の中に音楽エネルギーの充電ができる時間というか。。。

先生の発する言葉と合唱団の響きから得られることの多いこと。

お昼を挟んで、プロムジカのホールリハと、複数の高校合唱団とプロムジカとの合唱交流会を鑑賞。

若いって素晴らしい!瑞々しい演奏がたくさん。

サボー先生の各合唱団へのコメントも、音楽と生徒さんたちへの愛情がたっぷり。

その後、交流パーティにも参加させていただいて。

プロムジカのたくさんの歌もまた聴くことができましたし。

プロムジカの団員さんの指南で、生徒さんたちとプロムジカのメンバーが混ざり合い輪になって踊るダンスタイムまでありました。

こんな感受性豊かな時期に、こんな豊かな音楽体験ができるのは本当に素晴らしいことですね。

ところで。

私が初めてサボー先生のレッスンを受けたのは、16年前の2002年の時でした。

何度か書いたこともあるのですが、私がハンガリーという国に興味を持ったのは、その数年前で。

プロムジカの歌う、ミクローシュ・コチャールさんの曲があまりにも美しく、こんな音楽が生まれる国に行って、風土を体感してみたいと思ったのがきっかけです。

紆余曲折を経て、2002年の夏にハンガリーのニレジハーザ市で開催されるサボー先生のマスタークラスを受けることになり。

生まれて初めてハンガリーに渡ったのでした。

そしてその後、留学やら転職やらと人生が大きく動き出します。

2002年のハンガリー訪問から今まで、サボー先生とお会いする機会は多々あれど。

レッスンは2002年以来、ずっと受けていなくて。

今回、初心に帰りたくなって、思い切って受けることにしました。

そして。

2002年の私には見えなかったこと、気づけなかったことがたくさんあったんだな、と今回思い知らされました。

永遠の18歳ですが(笑)。20代終盤の私が見ていた世界と、今見える世界が、まさかこんなに違うとは。

心には、目がたくさんあって。

その目が開いて、物事が見え、感じるようになるには、相応の経験や学びが必要なんだろうと思いました。

まだまだ開いていない目もたくさんあるに違いなく、さらに精進していこうと気持ちを新たにした次第です。

おまけ。

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交流パーティには、大人スペースもあって、ビールを堪能しました。幸せ~~。

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とっても貴重な、25年物のトカイワインのおすそ分けもいただきました。

サボー先生の教えてくださった方法で味わったら、本当に味わいが増して、とてもおいしかったです。

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福岡からと仙台からの受講生で先生と記念撮影。

先生は「両手に花!」と流ちょうな日本語で叫んでおられました(笑)。

あぁ、横浜の「ヤギさん」ともお知り合いになったのに、写真を撮り忘れてしまった!

16年ぶりのレッスン受講を記念して(笑)。

先生との記念写真のビフォーアフター。

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Before 2002年

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After 2018年

お互いに、ふっくら…。

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