中世の…
本日ヤギは、「中世音楽講座 in 仙台」の二日目の講座に参加してまいりました。
スペインのモンセラート修道院で、巡礼者たちによって歌われていた宗教曲だそうですよ。
古い記譜法を用いて歌う講座は、時空を超えて旅するようでたいそう楽しゅうございました。
700年ほど前の異国の人たちと同じ曲を、今、日本、しかも仙台で歌うって、なんだかすごいことですよねぇ~。
楽譜の写真、ちょぴっと載せてみます。
もしこれが「楽譜」と知らないで見たとすると、なんだかよくわからない図ですよね(^^;;
この一見するとよくわからない図面に、豊かな音楽が「いる」と思うと、興味深い。
今回は、先生が歌う旋律を耳で聴き、真似、繰り返し歌うことで、各々の中に旋律を取り込んでいきました。
人々の歌声が広がり、音楽が湧き上がるように空間に満ちる。
その中に身を置ける体験は、やはりいいですね。
最近、特に「祈ること」「歌うこと」をあれこれ考えるヤギには大層感慨深いひとときでした。
で、ここから宣伝になるんですけども(笑)。
今日の歌は、巡礼者用だったそうですが。
中世の修道士さんたちはよりたくさんの祈りの歌を連日連夜歌っていたわけです。
そのたくさんの聖歌を正しく読み歌えるよう、Do(Ut)Re Mi…が編み出された、と。
その、Ut Re Miを実際に用いて、音符や旋律の「読み方」を学び、「旋律の意味」など体感できる講座が、下記なわけです!!
~中世のソルミゼーションとルネサンス旋律論~
ほーい、宣伝です!!どしどしお申し込みください。
この「中世のソルミゼーション~」講座の前身である「中世の移動ド勉強会」時代から、歌や合唱関係の方もちろん、器楽奏者の方々にもご参加いただいています。
お話を伺うと、この講座を通じて学びたいことは、それぞれ、微妙に異なるようです。
人生いろいろ、十人十色。みんな違ってみんないい~。
私個人の興味について書けば。
皆さん同様、旋法や理論、各時代の演奏解釈や演奏方法などにももちろん興味がありますが。
中世のソルミゼーションを学ぶことで、今の階名唱法・ソルミゼーションの効能やソルフェージュについて、あれこれ考えるヒントをいただいています。私は、ハンガリーで学んだソルミゼーションを使っていますけども、その歴史を辿っていけばもちろん、中世のソルミゼーションにつながるのですよね。長い時間をかけて、時代(世代)や国境を超えることで、時世や地域のニーズに沿って変わったもの、ひょっとして失われたものもあったかもしれません。
自分の手の中にあるもの、それ自体を大事にしたいのはもちろんですが、その背景や歴史などに目を向けることで、今知っているものについてもこれまでとはまた少し違った角度から見られるかもしれない、などという想いで携わっております。
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