7月振り返り
ハンガリーから戻って10日以上過ぎました。早い!
帰国後は時差ぼけと、うだるような暑さで、ぐったり。
呆けては働き、呆けては働き…。
まだ記憶があるうちに(笑)、7月のビッグイベントを振り返ります。
れん杜さんは、本番前日が練習日だったこともあり。
前日練習した種々のポイントを「忘れる前に」実践に移せた人も多かったようで何よりでした。
事故なく元気に会場に集まれて、皆さんで舞台にのれることって大事ですね。
演奏も回を追うごとに少しずつ確実に良くなっているように思います。
リエートさんはここ数年ア・カペラ(無伴奏作品)に挑戦し続けています。
そして、合唱組曲から1曲を、澤田和歌子さんの美しいピアノと共に。
今回は2曲とも、だいぶ歯ごたえがありましたが、皆さん大変よく頑張りました。
秋のミニコンサートに向けても、よいステップが踏めたと思います。
両団合同の打ち上げでは、翌日からの渡欧を、サプライズの歌で見送っていただき、嬉しかったです。
そして翌朝ハンガリーへ向けて出発。
仙台からブダペストまで一日で行けるので、ポーランド航空利用。
24時間耐久レース(笑)…は覚悟の上。
ブダペストでロストバゲージ…もまぁまだよし。
ブダペストからケチケメートまで前が全く見えない豪雨の高速道路…なのに運転手がスマホで電話しているときには、さすがに肝が冷えました(^^;;;が、なんとか無事到着。
悠々自適な自炊生活。
アパートが学校から歩いて15分弱(片道)。部屋は(日本で言う)5階にあって、エレベーターはなし。
これを一日2~3往復する日々は、なかなかよい運動になりました。
メインのセミナー2週間は特濃で。
もー、宝の山ですよ!!
自分自身の充電にもなりましたし。
何より、音楽の基礎教育についてふかーくふかーく考えさせられました。
なんらかの演奏をしない限り、外からは見えず、聴こえない、個々人の内側に培われる音楽の基礎。
その教授法を目の当たりにするたびに、自分の内側に起こる変化に気づくたびに、音楽の基礎を教えるとはどういうことか、指導者に求められるものは何か、指導者が学ぶべきことは何か、などなど無数の問いとその答えにつながる(かもしれない)たくさんの情報が脳内をぐるぐる。
私自身は、2004年の留学をきっかけに、私が「合唱団で長年歌っていた」「アマチュア指揮を頑張っていた」ことと私の「音楽の基礎になる学び」はイコールではなかったと痛感。レイトスターターの自覚を持って、ハンガリーでゼロから学び直した経験は、今の指導活動の礎であり、音楽活動の大きな糧です。それでも、私にはやはり長年の合唱愛好の経験があって、それらが、学び直しの大きな助けになっています。
しかし、音楽を指導する立場になれば、やる気満々の経験者はもとより、まっさらな子どもたち、音楽経験の浅い大人初心者、何らかの理由で音楽の学びで傷ついた経験者、などなど、多種多様な人々と音楽とその礎を共有していきます。
全員を同じ型にはめるのではなく、むしろ、それぞれに合う方法を、それらを自力で見つける術を、そのヒントを、提案し続けることが、指導者の役割の一つになるのだろうと思います。
これまで、大人になってから学び直した自分の経験が人様の役に立つと信じてきたのですが、それでは、片手落ちなのだなぁと気づかされたセミナー参加でした。
なお、今回もハンガリー政府の奨学金(給費)を得てセミナーに参加させていただきました。
私の学びの動機、これからの展望などをご理解の上、多大なるご支援をいただき、心より感謝しています。
たくさんの経験、アイディア、資料を得てきたので、これから時間をかけて整理、形にしていきたいと思います。
さて。帰路の24時間耐久レース。
ブダペストのリスト空港では、到着地(ワルシャワ)の乗り継ぎ時間が1時間弱なのに、飛行機出発が1時間近く遅れ。
ワルシャワのショパン空港では、若い男性職員の先導で空港内を猛ダッシュ。
息も絶え絶えで到着した搭乗口では、有料で指定した座席が勝手に変更され(クレーム案件)。
成田では「ロストバゲージの恐れ」とのことで、職員さんのお出迎えを受けました。
結局荷物はありましたが、ここでも乗り継ぎ短く、仙台行きの搭乗口までバタバタ…。
帰路3つ目の飛行機を仙台空港で降りた瞬間に私を待っていたのは、猛烈な暑さと蒸し風呂のような湿気。
そして、激しい筋肉痛でした…。
今回の学びに追加事項。
・5階から22キロの荷物を持って階段で下りると激しい筋肉痛になる。
・2年前と合わせ、ポーランド航空を使ってのハンガリー往復はロストバゲージの確率50%。
・空港内でダッシュするには、手荷物の酒瓶は邪魔。
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<おまけ1>
2週間一緒だったソルフェージュクラス。
とてもよい勉強になりました。
普段からありのままでいることを大事にしていますが。
今の自分より成長して、ありのままを大きくすることも大事にしたいな~と思いました。
セミナー後半に開催された小学校高学年向け音楽教授法ワークショップのメンバーと。
前半の小学校低学年向けのワークショップ、オプションのSinging Gameと合わせて、音楽の読み書きの「準備」についてふか~~~く考えさせられました。
階名唱はもとより、文字譜、リズム譜、モジュレーターなど音楽の学びに有益なツールはたくさんありますが、それらは、既にある音楽経験を知識に変えていく助けになるもので。それ以前に歌や動きと共にある「遊び」をたくさん経験していることがとても大事だと痛感しました。
現地在住の友人宅でいただいた特別なパーリンカ。
50度ですってよ、奥さん。
ハンガリー人のご主人が作ってくださったハンガリー料理keménylebbencsケメーニレッベンチュ♪(写真右)
おいしかった~~~。
2年前にバスに乗り遅れて叶わなかった馬術ショーに連れていってもらいました。
ケチケメートでは、セミナーと並行してアートフェスティヴァルがありました。
この合唱団すごかったですよ~。
専門家集団じゃなくてもここまでできるのか!!!と刺激を受けました。
最終日には、合唱団の一員としてオラトリオの演奏に参加しました。
オラトリオやカンタータを手掛けたいと思っている身には、本当にありがたい経験。
アートフェスティヴァルの会場の一つ。ヒロシュなんとかなんとか。
ここでこの照明の中で始まったモダンダンスが、私に「武富士」のCMを連想させてしまい…。
<おまけ2>
今回私と一緒に日本にやってきたお酒たち。
大きな瓶でも500mlなのでこれでも持ち込み範囲内(^^)
なお、ラップぐるぐる巻きの瓶は現地のスーパーで買ってスーツケースに入れたもの。
キャップの締まりが悪く、横にすると漏れるのです…(^^;;
一緒に酒盛る人募集中で~す。
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